2014年3月31日月曜日

武雄市政についての雑文

まず最初に断っておくが、がれき受け入れの是非をここで論じるつもりは一切ない。
2011311日 東日本大震災発生

・同1128日 武雄市長、被災地瓦礫の受け入れ発表
1129日朝日新聞38面より引用
「樋渡啓祐市長は、28日取材に対し「来月開かれる武雄市を含む広域市町村圏組合の首長会議に提案し、了承を得たい」と話した。(略)がれきの搬入方法は固まっていないが、海上輸送を検討しており、伊万里港(同県伊万里市)に被災地の各港から、がれきが陸揚げされるとみられる。」(引用終わり)

・同121日 武雄市長、被災地瓦礫の受け入れ断念を発表
122日朝日新聞34面より引用
「佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は1日、これまで表明していた受け入れ方針を撤回すると発表した。」(引用終わり)

31面より引用
「樋渡市長は「東北に手をさしのべる、やらなければならない事業との思いは変わっていない」と話し、国が環境を整備した段階で、改めて受け入れを目指す方針を示した。(略)地元の2地区は組合と協定を交わし、組合を構成する武雄、鹿島、嬉野の3市と大町、江北、白石、太良の4町の廃棄物のみを処理することやセンターの増設、改善など重要な変更を加える際は事前に各区と協議して了解を得ると定めている。だが、市からの事前連絡はなかったという。29日には2区を含む朝日町の臨時区長会が、地元説明会の開催や地元同意の無い受け入れには反対するとの方針を決定。区長の一人は「受け入れ撤回は当然だが、市長はこの問題をどのように進めていくつもりだったのか」と話した。
 樋渡市長は取材に「組合として意見を固めてから、地元に説明するつもりだった。東北を助けるのが一番最初。地元合意がとれるから、とれないからという行政はやらない」と話した。
 一方、樋渡市長は朝日新聞の取材に「関連する首長には事前に話はした」と話したが、広域市町村圏組合を構成する首長の1人は「がれき受け入れの話は直接、樋渡市長から聞いていない。撤回の話も同様」と話す。また、別の首長も「様々な意見がある事案だから、慎重に対応した方がいいと樋渡市長に伝えたのだが」と対応に疑問を呈した。」(引用終わり)

がれき受け入れ断念に関連して以下の記事もある。
126日朝日新聞33面より引用
「武雄市が東日本大震災のがれき受け入れを撤回した問題で、がれきの陸揚げ先とされていた伊万里港を持つ伊万里市の塚部芳和市長は、5日の定例記者会見で、がれき搬入について武雄市からの事前連絡が「全くなかった」と語った。(略)武雄市から伊万里市への連絡はなく、伊万里市が港湾管理者の県に問い合わせたところ、県も「全くしらない」という返事だったという。」(引用終わり)

さて、樋渡市政の根底に流れる思想が徹底した市民無視だ。
実際本人も2013123日徳島で行われた講演会で「ぼくはよく言われるんですよ、市民の声をもっと聞けって、言われるんですよ。なんで聞かなきゃいけないんだって、このごろ回答してます。」と発言してる。
また、市民無視の姿勢に加えてこの件では他の自治体への根回しすら行われていないことが明らかとなってる。その結果武雄市民のみならず他市の市民や自治体関係者まで巻きこんでふりまわされたわけだ。学級委員じゃないんだからそこらへんくらいはきちんとやってもらいたい。他の自治体にまで迷惑かけてどうするんですかね。武雄市のやり方が他の自治体相手にも通用すると思ったんでしょうかね。

彼を改革派ともてはやす首長や議員も一部いるみたいだけどよく彼がどのような行政手法をとっているかよく見て欲しい。
もうひとつ、「スピードは最大の付加価値」彼がよくいうセリフだけど、誰のための、誰にとってのスピードなのかというところをよく考えないと。そりゃこういうやり方ですすめて行けばスピードは上がるだろうけどそれはもはや民主主義とは呼べない代物じゃないですかね。
まぁ、何いってるかよくわからなくなってきたのでまとめると彼のやってることは

独断専行だし、実際には暴走だ。要するに「市民の声なんてものはない」


あ、傍線部は5月くらいに効いてくるかもね。

2014年3月14日金曜日

住民訴訟について

本日3月14日佐賀地裁でFB良品に関する住民訴訟の判決言い渡しがあり、訴えは却下されました。

今訴訟において争点となったのは、
1.今回の契約が「行政処分」にあたるか
2.今回の契約が「財務会計上の行為」にあたるか
3.今回の契約が「財政援助制限法」または「地方自治法」に違反しているか
以上3点でした。

判決では、
1.「行政処分」にはあたらない
2.「財務会計上の行為」にはあたらない
3.言及なし
となっております。

今回の契約が「財政援助制限法」または「地方自治法」に違反しているかどうかに関しては、判断を下していただきたかったと思います。また、武雄市は、さまざまな「取り組み」を行うにあたって、いたずらに法のグレーゾーンを攻める性急な「取り組み」ではなく地に足の着いた、武雄市民のための取り組みを実行していただきたいと切に願います。

「第一準備書面」
https://drive.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRobzZFeUFDU1otSms/edit?usp=sharing
「被告準備書面(1)」
https://drive.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRoMWN4MFNoeTFzdms/edit?usp=sharing
「判決」
https://drive.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRoV01fZWdnLVBXVWs/edit?usp=sharing

2014年1月16日木曜日

第2回口頭弁論

明日1月17日住民訴訟の第2回口頭弁論が行われます。

それに伴い、第1回口頭弁論の際に被告から提出されていた答弁書を公開します。

答弁書
https://drive.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRod0NrOFZuNzdyb1k/edit?usp=sharing

2013年12月13日金曜日

流鏑馬用の馬場、潰れるかもしれないんだってよ

武雄市は全国的には少ないと思われる、流鏑馬が行われる神社が2社ある街です。

1つは黒髪神社、永万元年(1165)から奉納されたと伝えられています。もう1つは武雄神社、黒髪神社からおよそ20年遅れた寿永3年(1184) にはじまったと伝えられています。

このような伝統行事は規模の大小の差はあれ、地域に1つはあるものです。このような行事を通じて地域のアイデンティティが育まれ、また、地域の人々の結束を高めることにもなるのではないでしょうか。

特に子ども達にとっては一時的に他所に憧れ、他所で暮らすようになっても、故郷の大事な原風景として心に刻まれることでしょう。地域に残る子ども達にとっては自分たちが大人になってから次の世代へバトンタッチしていくべき大切なものとして心に刻まれることでしょう。実際そのようにして、およそ850年もの間連綿として受け継がれてきたのです。

そのような意味で地域の伝統行事の果たす根源的な役割は決して軽くはない、むしろそうであるからこそ守っていく、後世に伝えていくべき神聖なものとなっているのではないでしょうか。

さて、先日、武雄市議会で谷口議員からこのような発言があったようです。(伝聞形なのは現在武雄市議会のHPにある速記版議事録からはなぜか削除されているからです)
「武雄市図書館近くにある武雄流鏑馬用の馬場について、樋渡市長ら市の執行部が、武雄市図書館の混雑解消のための駐車場にしたいと武雄流鏑馬保存会・伝承会に申し入れをした」 

私も目を疑いましたが、これを聞いた保存会・伝承会の方の中には激怒された方もいらっしゃったようです。

しかし、これは以前の図書館・歴史資料館が改修され、武雄の象徴である大楠の根元にできたほら穴を模した子ども達のお話の部屋がスターバックスになったことを考えれば、市の側としてはある意味自然な提案なのかもしれません。

かつてE・H・カーは言いました「歴史とは現在と過去との対話である」

対話するべき過去がなくなったとき、そこに現在あるいは未来は果たして存在しているのでしょうか。

2013年11月14日木曜日

第1回口頭弁論期日が確定しました

本日佐賀地方裁判所からの期日呼出状が特別送達により郵送されてきました。これにより、第1回口頭弁論期日が平成25年12月6日(金)午前10:00よりと確定しました。

「期日呼出状」
https://drive.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRobVRqWm5mamVlTlU/edit?usp=sharing

2013年10月1日火曜日

武雄市に対する住民訴訟を提起しました

本日101日、佐賀地方裁判所において武雄市に対する住民訴訟を提起しました。823日と92日に武雄市に対して行った監査請求の結果を受けてのものです。

F&Bホールディングス企業連合を構成するに当たって、また、企業連合が他の自治体と契約を結ぶことによって武雄市が連帯債務を負っていることは法人に対する政府の財政援助の制限に関する法律第3条に抵触している」
という私の考えは変わっていません。


今後は司法の判断を待ちたいと思います。

訴状

2013年9月26日木曜日

大刀洗町とFB良品

FB良品に関する質問が行われるということで、9/23(月)に開かれた福岡県大刀洗町議会の一般質問を傍聴してきました。

以下答弁のまとめです(特に表示かないものは町長の答弁です)

FB良品加入のいきさつは
「町独自でネット販売を考えていた時に武雄がはじめたので、システム開発とかにお金がかからないからそれにのった。建設業界で言えばベンチャーみたいなもの。「武雄が親分でこっちは子分」そういう関係。」

FB良品の仕組みについて
「消費者と出店者が直接取引をする。売上は1ヶ月後に入金される。JSGは武雄市を窓口に、SGと連携しての販売組織。」
課長「アラタナが開発、SIIISが運用、武雄市が地方公共団体向けの普及・営業を担っていると聞いている。」

売上について
課長「武雄市は30万ないし100万、石垣では婚活券が60枚売れた、南砺では陸前高田の松を加工して70万売り上げた。大刀洗は昨年7月からの1年で126万の売上。販売見込みは15~20品目にアイテムを増やし上積みを目指す」

FB良品・FBページ開設後の成果について
(1)意欲ある地元の業者と共同できた
(2)特産品を多くの人に知ってもらえた
(3)町のブランドが向上して視察が増えた。また、メディアの注目度も増した

FB良品からJSGへの変更のいきさつは
課長
(1)無印良品との誤解があった
(2)FBのアカウントを持っていない人も利用できるようにFBの利用を止めたことでFBとの関連性が薄くなった
(3)東急ハンズやJALから話が来ているが無印との関係で話が進まないところがある
ということで、武雄市長がSGの社長と接触し、若者に人気があるSGのブランドを活用してもいいということになった。名称に課題があったFB良品は一気に変更するとFB良品に親しんでいる人もいるのでしばらくはFB良品も使用していくと聞いている

JSG参加のメリット・目的は
「安価で大刀洗町単独で商談の機会を得られる。他の自治体と成功事例を共有しながら積み重ねを図っていくことができる。目的はこれまでの取り組みに加え、販路を拡大すること、プロの目を通してブランド力を更に高めること。年度内に現地バイヤーと5品目程度の商談を開始したい。まずは3年しっかり取り組んでいく」

加入団体が伸びないが
「判断しかねる。視察にきているが、なぜ加入しないかはわからない。近いうちに40自治体になると聞いているのでそれでいいと思う。」

販売実績をどう考えているか
メディアに取り上げられて、そういうことを評価すると500万以上の価値がある。元が取れたかということではなく、いかにPRできたかで考えてもらいたい。行政は儲けたほうがいいが、あまりもうけにならないこともやるのが行政。他にも一杯無駄がある。それをみんな切ってしまえば困ることが一杯ある。」

販売は自主財源だといっていたが
「(質問をさえぎって激高)自主財源とかいつ言ったんだ、そんなことを言った覚えはない。どこで言ったのか」
課長「9月議会の初日に私が言いました」
「(´・ω・`)今課長が説明したが、いくら売っても町にお金は入らない。だから自主財源という言葉はおかしい。町の人が潤って結果的に豊かになればいい。だから自主財源という表現はおかしい。」

3年でFB良品(JSG)からの進退の基準は
やってみないとわからない。町のためになるかならないかが判断基準

他に注目すべき発言としては
1年で何のトラブルも起きていないから心配しなくて結構
お金をかけている割に売れていないじゃないかといいたいのか?あん?
気に入らないのは分かっているが、ごちゃごちゃ言わないで。1年間そこそこやってきている。次のシンガポールも3年で目安をつけるといっている。黙ってみていなさい。」

などの発言も。他にも激高して机をたたくなど、この質問の時だけはどこかの市長を見ているようでした。よほど痛いところをつかれたのでしょうか。
地元の議員さんとしては不安な部分や疑問に思われる部分もあるからこその質問なのに、町長は結局真摯に答えることなく、恫喝まがいの発言で返されたことは非常に残念でした。真摯に答えていく事で疑問や不安は確実に解消されるはずなのですが。なぜそれが出来ないのでしょうか。

何にせよ今後もFB良品(Jsg)は注目していきたいと考えています。