武雄市は全国的には少ないと思われる、流鏑馬が行われる神社が2社ある街です。
1つは黒髪神社、永万元年(1165)から奉納されたと伝えられています。もう1つは武雄神社、黒髪神社からおよそ20年遅れた寿永3年(1184) にはじまったと伝えられています。
このような伝統行事は規模の大小の差はあれ、地域に1つはあるものです。このような行事を通じて地域のアイデンティティが育まれ、また、地域の人々の結束を高めることにもなるのではないでしょうか。
特に子ども達にとっては一時的に他所に憧れ、他所で暮らすようになっても、故郷の大事な原風景として心に刻まれることでしょう。地域に残る子ども達にとっては自分たちが大人になってから次の世代へバトンタッチしていくべき大切なものとして心に刻まれることでしょう。実際そのようにして、およそ850年もの間連綿として受け継がれてきたのです。
そのような意味で地域の伝統行事の果たす根源的な役割は決して軽くはない、むしろそうであるからこそ守っていく、後世に伝えていくべき神聖なものとなっているのではないでしょうか。
さて、先日、武雄市議会で谷口議員からこのような発言があったようです。(伝聞形なのは現在武雄市議会のHPにある速記版議事録からはなぜか削除されているからです)
「武雄市図書館近くにある武雄流鏑馬用の馬場について、樋渡市長ら市の執行部が、武雄市図書館の混雑解消のための駐車場にしたいと武雄流鏑馬保存会・伝承会に申し入れをした」
私も目を疑いましたが、これを聞いた保存会・伝承会の方の中には激怒された方もいらっしゃったようです。
しかし、これは以前の図書館・歴史資料館が改修され、武雄の象徴である大楠の根元にできたほら穴を模した子ども達のお話の部屋がスターバックスになったことを考えれば、市の側としてはある意味自然な提案なのかもしれません。
かつてE・H・カーは言いました「歴史とは現在と過去との対話である」
対話するべき過去がなくなったとき、そこに現在あるいは未来は果たして存在しているのでしょうか。
2013年12月13日金曜日
2013年11月14日木曜日
第1回口頭弁論期日が確定しました
本日佐賀地方裁判所からの期日呼出状が特別送達により郵送されてきました。これにより、第1回口頭弁論期日が平成25年12月6日(金)午前10:00よりと確定しました。
「期日呼出状」
https://drive.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRobVRqWm5mamVlTlU/edit?usp=sharing
「期日呼出状」
https://drive.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRobVRqWm5mamVlTlU/edit?usp=sharing
2013年10月1日火曜日
武雄市に対する住民訴訟を提起しました
本日10月1日、佐賀地方裁判所において武雄市に対する住民訴訟を提起しました。8月23日と9月2日に武雄市に対して行った監査請求の結果を受けてのものです。
「F&Bホールディングス企業連合を構成するに当たって、また、企業連合が他の自治体と契約を結ぶことによって武雄市が連帯債務を負っていることは法人に対する政府の財政援助の制限に関する法律第3条に抵触している」
という私の考えは変わっていません。
今後は司法の判断を待ちたいと思います。
訴状
2013年9月26日木曜日
大刀洗町とFB良品
FB良品に関する質問が行われるということで、9/23(月)に開かれた福岡県大刀洗町議会の一般質問を傍聴してきました。
以下答弁のまとめです(特に表示かないものは町長の答弁です)
FB良品加入のいきさつは
「町独自でネット販売を考えていた時に武雄がはじめたので、システム開発とかにお金がかからないからそれにのった。建設業界で言えばベンチャーみたいなもの。「武雄が親分でこっちは子分」そういう関係。」
FB良品の仕組みについて
「消費者と出店者が直接取引をする。売上は1ヶ月後に入金される。JSGは武雄市を窓口に、SGと連携しての販売組織。」
課長「アラタナが開発、SIIISが運用、武雄市が地方公共団体向けの普及・営業を担っていると聞いている。」
売上について
課長「武雄市は30万ないし100万、石垣では婚活券が60枚売れた、南砺では陸前高田の松を加工して70万売り上げた。大刀洗は昨年7月からの1年で126万の売上。販売見込みは15~20品目にアイテムを増やし上積みを目指す」
FB良品・FBページ開設後の成果について
(1)意欲ある地元の業者と共同できた
(2)特産品を多くの人に知ってもらえた
(3)町のブランドが向上して視察が増えた。また、メディアの注目度も増した
FB良品からJSGへの変更のいきさつは
課長
(1)無印良品との誤解があった
(2)FBのアカウントを持っていない人も利用できるようにFBの利用を止めたことでFBとの関連性が薄くなった
(3)東急ハンズやJALから話が来ているが無印との関係で話が進まないところがある
ということで、武雄市長がSGの社長と接触し、若者に人気があるSGのブランドを活用してもいいということになった。名称に課題があったFB良品は一気に変更するとFB良品に親しんでいる人もいるのでしばらくはFB良品も使用していくと聞いている
JSG参加のメリット・目的は
「安価で大刀洗町単独で商談の機会を得られる。他の自治体と成功事例を共有しながら積み重ねを図っていくことができる。目的はこれまでの取り組みに加え、販路を拡大すること、プロの目を通してブランド力を更に高めること。年度内に現地バイヤーと5品目程度の商談を開始したい。まずは3年しっかり取り組んでいく」
加入団体が伸びないが
「判断しかねる。視察にきているが、なぜ加入しないかはわからない。近いうちに40自治体になると聞いているのでそれでいいと思う。」
販売実績をどう考えているか
「メディアに取り上げられて、そういうことを評価すると500万以上の価値がある。元が取れたかということではなく、いかにPRできたかで考えてもらいたい。行政は儲けたほうがいいが、あまりもうけにならないこともやるのが行政。他にも一杯無駄がある。それをみんな切ってしまえば困ることが一杯ある。」
販売は自主財源だといっていたが
「(質問をさえぎって激高)自主財源とかいつ言ったんだ、そんなことを言った覚えはない。どこで言ったのか」
課長「9月議会の初日に私が言いました」
「(´・ω・`)今課長が説明したが、いくら売っても町にお金は入らない。だから自主財源という言葉はおかしい。町の人が潤って結果的に豊かになればいい。だから自主財源という表現はおかしい。」
3年でFB良品(JSG)からの進退の基準は
「やってみないとわからない。町のためになるかならないかが判断基準」
他に注目すべき発言としては
「1年で何のトラブルも起きていないから心配しなくて結構」
「お金をかけている割に売れていないじゃないかといいたいのか?あん?」
「気に入らないのは分かっているが、ごちゃごちゃ言わないで。1年間そこそこやってきている。次のシンガポールも3年で目安をつけるといっている。黙ってみていなさい。」
などの発言も。他にも激高して机をたたくなど、この質問の時だけはどこかの市長を見ているようでした。よほど痛いところをつかれたのでしょうか。
地元の議員さんとしては不安な部分や疑問に思われる部分もあるからこその質問なのに、町長は結局真摯に答えることなく、恫喝まがいの発言で返されたことは非常に残念でした。真摯に答えていく事で疑問や不安は確実に解消されるはずなのですが。なぜそれが出来ないのでしょうか。
何にせよ今後もFB良品(Jsg)は注目していきたいと考えています。
以下答弁のまとめです(特に表示かないものは町長の答弁です)
FB良品加入のいきさつは
「町独自でネット販売を考えていた時に武雄がはじめたので、システム開発とかにお金がかからないからそれにのった。建設業界で言えばベンチャーみたいなもの。「武雄が親分でこっちは子分」そういう関係。」
FB良品の仕組みについて
「消費者と出店者が直接取引をする。売上は1ヶ月後に入金される。JSGは武雄市を窓口に、SGと連携しての販売組織。」
課長「アラタナが開発、SIIISが運用、武雄市が地方公共団体向けの普及・営業を担っていると聞いている。」
売上について
課長「武雄市は30万ないし100万、石垣では婚活券が60枚売れた、南砺では陸前高田の松を加工して70万売り上げた。大刀洗は昨年7月からの1年で126万の売上。販売見込みは15~20品目にアイテムを増やし上積みを目指す」
FB良品・FBページ開設後の成果について
(1)意欲ある地元の業者と共同できた
(2)特産品を多くの人に知ってもらえた
(3)町のブランドが向上して視察が増えた。また、メディアの注目度も増した
FB良品からJSGへの変更のいきさつは
課長
(1)無印良品との誤解があった
(2)FBのアカウントを持っていない人も利用できるようにFBの利用を止めたことでFBとの関連性が薄くなった
(3)東急ハンズやJALから話が来ているが無印との関係で話が進まないところがある
ということで、武雄市長がSGの社長と接触し、若者に人気があるSGのブランドを活用してもいいということになった。名称に課題があったFB良品は一気に変更するとFB良品に親しんでいる人もいるのでしばらくはFB良品も使用していくと聞いている
JSG参加のメリット・目的は
「安価で大刀洗町単独で商談の機会を得られる。他の自治体と成功事例を共有しながら積み重ねを図っていくことができる。目的はこれまでの取り組みに加え、販路を拡大すること、プロの目を通してブランド力を更に高めること。年度内に現地バイヤーと5品目程度の商談を開始したい。まずは3年しっかり取り組んでいく」
加入団体が伸びないが
「判断しかねる。視察にきているが、なぜ加入しないかはわからない。近いうちに40自治体になると聞いているのでそれでいいと思う。」
販売実績をどう考えているか
「メディアに取り上げられて、そういうことを評価すると500万以上の価値がある。元が取れたかということではなく、いかにPRできたかで考えてもらいたい。行政は儲けたほうがいいが、あまりもうけにならないこともやるのが行政。他にも一杯無駄がある。それをみんな切ってしまえば困ることが一杯ある。」
販売は自主財源だといっていたが
「(質問をさえぎって激高)自主財源とかいつ言ったんだ、そんなことを言った覚えはない。どこで言ったのか」
課長「9月議会の初日に私が言いました」
「(´・ω・`)今課長が説明したが、いくら売っても町にお金は入らない。だから自主財源という言葉はおかしい。町の人が潤って結果的に豊かになればいい。だから自主財源という表現はおかしい。」
3年でFB良品(JSG)からの進退の基準は
「やってみないとわからない。町のためになるかならないかが判断基準」
他に注目すべき発言としては
「1年で何のトラブルも起きていないから心配しなくて結構」
「お金をかけている割に売れていないじゃないかといいたいのか?あん?」
「気に入らないのは分かっているが、ごちゃごちゃ言わないで。1年間そこそこやってきている。次のシンガポールも3年で目安をつけるといっている。黙ってみていなさい。」
などの発言も。他にも激高して机をたたくなど、この質問の時だけはどこかの市長を見ているようでした。よほど痛いところをつかれたのでしょうか。
地元の議員さんとしては不安な部分や疑問に思われる部分もあるからこその質問なのに、町長は結局真摯に答えることなく、恫喝まがいの発言で返されたことは非常に残念でした。真摯に答えていく事で疑問や不安は確実に解消されるはずなのですが。なぜそれが出来ないのでしょうか。
何にせよ今後もFB良品(Jsg)は注目していきたいと考えています。
2013年9月18日水曜日
監査請求書についての通知を受け取りました
本日(9月18日)武雄市監査委員会より、私が9月2日に提出した監査請求書について却下するという通知を受け取りました。
却下の理由は前回同様「監査請求の対象にならない」とするもので、私が主張する部分以外でなされており、私の「武雄市が所属するF&Bホールディングス企業連合が他の自治体と結んだ契約が違法である」との主張が却下されたものとは考えていません。今後の対応については改めて報告させていただきます。
「住民監査請求(武雄市職員措置請求)について(通知)」
https://docs.google.com/document/d/1t3NgZQt5XKo1b9KAKPt_oU4Z4-yAPzpS3WIRf9ng3qw/edit?usp=sharing
昭和56(行コ)46 損害賠償請求控訴事件 昭和56年12月22日 大阪高等裁判所 住民訴訟
昭和49(行ツ)90 換地処分取消請求 昭和51年03月30日 最高裁判所第三小法廷 判決 棄却 広島高等裁判所
平成22年8月30日 東京高等裁判所
却下の理由は前回同様「監査請求の対象にならない」とするもので、私が主張する部分以外でなされており、私の「武雄市が所属するF&Bホールディングス企業連合が他の自治体と結んだ契約が違法である」との主張が却下されたものとは考えていません。今後の対応については改めて報告させていただきます。
「住民監査請求(武雄市職員措置請求)について(通知)」
https://docs.google.com/document/d/1t3NgZQt5XKo1b9KAKPt_oU4Z4-yAPzpS3WIRf9ng3qw/edit?usp=sharing
昭和56(行コ)46 損害賠償請求控訴事件 昭和56年12月22日 大阪高等裁判所 住民訴訟
昭和49(行ツ)90 換地処分取消請求 昭和51年03月30日 最高裁判所第三小法廷 判決 棄却 広島高等裁判所
平成22年8月30日 東京高等裁判所
2013年9月2日月曜日
9月2日(月)武雄市監査委員会に監査請求書を提出しました
先だって8月23日に提出した住民監査請求の通り、武雄市が行っているインターネット通販「FB良品」事業に関して、武雄市と民間企業2社(株式会社SIIIS、株式会社アラタナ)の間で「F&Bホールディングス企業連合」に関する協定が結ばれています。
この協定では、武雄市が連帯債務を負うものとされていますが、この債務負担行為は予算措置や議会での議論は行われておらず、また、自治体がこのような連帯債務保証契約を行うことは、法律で禁止されています。
今回の住民監査請求では、この協定に基づいて、沖縄県石垣市、鹿児島県薩摩川内市、福岡県三井郡大刀洗町、岐阜県関市、兵庫県多可郡多可町、岩手県陸前高田市、香川県綾歌郡宇多津町、埼玉県坂戸市、徳島県上坂町、静岡県三島市、富山県南砺市の11自治体と結ばれた、19件の契約(契約総額:(推定)36,739,500円)についての見直しを求めるものです。
「9月2日提出監査請求書」
https://docs.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRoemRhbE1nNTdqTTQ/edit?usp=sharing
この協定では、武雄市が連帯債務を負うものとされていますが、この債務負担行為は予算措置や議会での議論は行われておらず、また、自治体がこのような連帯債務保証契約を行うことは、法律で禁止されています。
今回の住民監査請求では、この協定に基づいて、沖縄県石垣市、鹿児島県薩摩川内市、福岡県三井郡大刀洗町、岐阜県関市、兵庫県多可郡多可町、岩手県陸前高田市、香川県綾歌郡宇多津町、埼玉県坂戸市、徳島県上坂町、静岡県三島市、富山県南砺市の11自治体と結ばれた、19件の契約(契約総額:(推定)36,739,500円)についての見直しを求めるものです。
「9月2日提出監査請求書」
https://docs.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRoemRhbE1nNTdqTTQ/edit?usp=sharing
監査請求書についての通知を受け取りました
本日(9月2日)武雄市監査委員会より、私が8月23日に提出した監査請求書について却下するという通知を受け取りました。
却下の理由は「監査請求の対象にならない」とするもので、私が主張する部分以外でなされており、私の「武雄市が結んだ契約が違法である」との主張が却下されたものとは考えていません。今後の対応については改めて報告させていただきます。
「住民監査請求(武雄市職員措置請求)について(通知)」
https://docs.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRoWVdBWFpkblFUX1E/edit?usp=sharing
昭和49(行ツ)90 換地処分取消請求 昭和51年03月30日 最高裁判所第三小法廷 判決 棄却 広島高等裁判所
昭和45(行ウ)16 換地処分取消請求事件 昭和48年10月25日 広島地方裁判所 住民訴訟
昭和56(行コ)46 損害賠償請求控訴事件 昭和56年12月22日 大阪高等裁判所 住民訴訟
2013年9月1日日曜日
8月23日(金)武雄市監査委員会に監査請求書を提出しました。
株式会社SIIIS(本社福岡市)が主体となって運営する通販サイト「FB良品」の運営にあたり、平成23年3月9日に武雄市、株式会社SIIIS、株式会社アラタナは「F&Bホールディングス企業連合」を構成する協定を結んでいます。
この協定の中で、武雄市と2社との間で互いに連帯債務を負う契約が結ばれています。しかし、これは北海道夕張市の破綻の一因になったともいわれている債務保証契約と呼ばれているもので、自治体が債務保証契約を結ぶことは法律で禁止されています。
また、このような市の財政に影響を与える契約が、議会で議論されることも無く、市民にも明らかにされることなく結ばれていることは大きな問題があり、異常な状況です。
今回は、このような状況が一刻も早く是正されることを求めて住民監査請求を行いました。
「監査請求書」
https://docs.google.com/file/d/0B0QYUSmXhxRoeURERGlFcmctMW8/edit?usp=sharing
この協定の中で、武雄市と2社との間で互いに連帯債務を負う契約が結ばれています。しかし、これは北海道夕張市の破綻の一因になったともいわれている債務保証契約と呼ばれているもので、自治体が債務保証契約を結ぶことは法律で禁止されています。
また、このような市の財政に影響を与える契約が、議会で議論されることも無く、市民にも明らかにされることなく結ばれていることは大きな問題があり、異常な状況です。
今回は、このような状況が一刻も早く是正されることを求めて住民監査請求を行いました。
「監査請求書」
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