まず最初に断っておくが、がれき受け入れの是非をここで論じるつもりは一切ない。
・2011年3月11日 東日本大震災発生
・同11月28日 武雄市長、被災地瓦礫の受け入れ発表
11月29日朝日新聞38面より引用
「樋渡啓祐市長は、28日取材に対し「来月開かれる武雄市を含む広域市町村圏組合の首長会議に提案し、了承を得たい」と話した。(略)がれきの搬入方法は固まっていないが、海上輸送を検討しており、伊万里港(同県伊万里市)に被災地の各港から、がれきが陸揚げされるとみられる。」(引用終わり)
・同12月1日 武雄市長、被災地瓦礫の受け入れ断念を発表
12月2日朝日新聞34面より引用
「佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は1日、これまで表明していた受け入れ方針を撤回すると発表した。」(引用終わり)
同31面より引用
「樋渡市長は「東北に手をさしのべる、やらなければならない事業との思いは変わっていない」と話し、国が環境を整備した段階で、改めて受け入れを目指す方針を示した。(略)地元の2地区は組合と協定を交わし、組合を構成する武雄、鹿島、嬉野の3市と大町、江北、白石、太良の4町の廃棄物のみを処理することやセンターの増設、改善など重要な変更を加える際は事前に各区と協議して了解を得ると定めている。だが、市からの事前連絡はなかったという。29日には2区を含む朝日町の臨時区長会が、地元説明会の開催や地元同意の無い受け入れには反対するとの方針を決定。区長の一人は「受け入れ撤回は当然だが、市長はこの問題をどのように進めていくつもりだったのか」と話した。
樋渡市長は取材に「組合として意見を固めてから、地元に説明するつもりだった。東北を助けるのが一番最初。地元合意がとれるから、とれないからという行政はやらない」と話した。
一方、樋渡市長は朝日新聞の取材に「関連する首長には事前に話はした」と話したが、広域市町村圏組合を構成する首長の1人は「がれき受け入れの話は直接、樋渡市長から聞いていない。撤回の話も同様」と話す。また、別の首長も「様々な意見がある事案だから、慎重に対応した方がいいと樋渡市長に伝えたのだが」と対応に疑問を呈した。」(引用終わり)
がれき受け入れ断念に関連して以下の記事もある。
12月6日朝日新聞33面より引用
「武雄市が東日本大震災のがれき受け入れを撤回した問題で、がれきの陸揚げ先とされていた伊万里港を持つ伊万里市の塚部芳和市長は、5日の定例記者会見で、がれき搬入について武雄市からの事前連絡が「全くなかった」と語った。(略)武雄市から伊万里市への連絡はなく、伊万里市が港湾管理者の県に問い合わせたところ、県も「全くしらない」という返事だったという。」(引用終わり)
さて、樋渡市政の根底に流れる思想が徹底した市民無視だ。
実際本人も2013年1月23日徳島で行われた講演会で「ぼくはよく言われるんですよ、市民の声をもっと聞けって、言われるんですよ。なんで聞かなきゃいけないんだって、このごろ回答してます。」と発言してる。
また、市民無視の姿勢に加えてこの件では他の自治体への根回しすら行われていないことが明らかとなってる。その結果武雄市民のみならず他市の市民や自治体関係者まで巻きこんでふりまわされたわけだ。学級委員じゃないんだからそこらへんくらいはきちんとやってもらいたい。他の自治体にまで迷惑かけてどうするんですかね。武雄市のやり方が他の自治体相手にも通用すると思ったんでしょうかね。
彼を改革派ともてはやす首長や議員も一部いるみたいだけどよく彼がどのような行政手法をとっているかよく見て欲しい。
もうひとつ、「スピードは最大の付加価値」彼がよくいうセリフだけど、誰のための、誰にとってのスピードなのかというところをよく考えないと。そりゃこういうやり方ですすめて行けばスピードは上がるだろうけどそれはもはや民主主義とは呼べない代物じゃないですかね。
まぁ、何いってるかよくわからなくなってきたのでまとめると彼のやってることは
独断専行だし、実際には暴走だ。要するに「市民の声なんてものはない」
あ、傍線部は5月くらいに効いてくるかもね。